メッセージ・活動紹介

非帰島島民に対する電話帳作成などの要望書

平成17年8月5日
三宅島災害・東京ボランティア支援センター
代表 山崎美貴子殿
事務局長 上原 泰男殿

三宅島ふるさと再生ネットワーク
会長 佐藤就之

 

非帰島島民に対する電話帳作成などの要望書


 季夏の候、時下ますますご清祥の段、お喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。


 三宅島の島民もボランティアの皆さまのご支援を頂ながら生活再建の一歩を踏み出すことが出来ました。心より深く感謝を申しあげます。特に高齢者や単身者にとっては、引越しや家屋周辺の整備は皆さまのご支援がなくては到底及ばないところでした。おそらく無理がたたり病気や怪我人が多数発生した事でしよう。そればかりでなく皆さまに励まされて「ふるさとに帰ってよかった。」と実感し笑顔を取り戻すことが出来ました。三宅島の想像を超えた長期避難生活と帰島にとってはなによりも「心の復興」が大切だと思うからです。


 更に避難中に三宅島島民ふれあい集会、電話帳の作成、三宅島島民連絡会の結成支援、みやけの風等のさまざまな情報発信等のご支援を受けてきました。このことは三宅島島民にとっては、大変幸運なことでした。


 私たちもこのご支援に答える意味でも生活復旧と島の再生に努力を重ねているところですが、4年半の避難による家屋等の損壊はおもいの外深刻なためにその修繕が進まずに家に釘付け状態になっています。しかしながら一方で、非帰島島民の現状はかなり深刻さをましております。特に、都営住宅も避難中の住居からさまざまな条件のために転居する島民もかなりいる様に見受けられます。ここで再びコミュニティが解体される恐れがあります。また都営住宅の入居者も予想より少なくなっています。まだ望郷の念を持っている人々が新たに分散化、孤立化をすることも充分考えられます。


 三宅島災害・東京ボランティア支援センターの皆さまに、これ以上のお手間を取らせることは大変に心苦しいことでありますが、島民電話帳作成のノウハウとみやけの風配布のネットワーク等を活用して非帰島島民のために電話帳の作成のご検討をお願い致します。


 非帰島島民も高齢者が多く出歩くこともままならないために電話が唯一の安否を確かめる手段となっているのです。
当ネットワークも微力ですが三宅島島民連絡会の例にならい配布等を行います。
何と度ご検討の程よろしくお願い致します。 

以上

 

なお三宅村宛ての『非帰島島民に対する支援策の継続についての要望書』を添付致します。

 

2005/08/05   三宅島ふるさと再生ネットワーク
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TEL 090-4922-0798

 佐藤就之
 まで