合同新年会が楽しく行われました!!
ふるさとの響き、海苔の香り、暖かい励ましの声に目頭熱く
1月15日(日)午後1時より3時半まで巣鴨の地蔵そば「大橋屋」にて、在京三宅島会・ふるさと再生ネットワークの合同新年会が開かれ、避難生活を続ける帰りたくても帰れない島民など20名と協力者を含め50名が参加した。
5年ぶりの島のお正月の太鼓の響き、お土産の採りたての岩海苔の香りと支援者の励ましに目頭を熱くしながら久々の再開を喜びあった。
会は、一部を吉田・伊藤世話人、2部を原口・福田世話人の司会で、神着のお正月の木遣り太鼓の放送のテープから始まった。
非帰島島民の酒井一豊さんの乾杯の音頭ののち、協力者を代表し、大妻女子大学の干川剛史先生,向上高等学校DTPAの依田沙織さん,三宅島伊ヶ谷出身の高松梅郎さんの激励と非帰島島民の玉城長之助さんのお礼の挨拶が行われた。また、協力者によるギターや歌、佐渡おけさやダンスなどの出し物が披露された。また島民からは島節が披露されたり、佐藤会長の『望郷の詩』の熱唱などで盛り上がり、全員で「ダ・カーポ」の「必ず帰るよ」を歌い、島を懐かしんで涙ぐむ島民も多くいた。
~非帰島島民に支援の継続を~
佐藤就之会長の挨拶では、『2月に避難解除になり、噴火は終わって、島で平和に生活していると世間は思っているが、まだ内地に1、000人も残っていると言うとびっくりされる。都営住宅の家賃や渡航費の支援も打ち切られ、家賃と島の家の修理等両方の負担もある。この人たちは、高濃度地区のために島に住むことが出来ない人、また村が委託した医師にストップをかけられて帰れない人、子供の安全と教育などのために帰島を見合わせている人、または断念した人々だ。皆さんが体を大事にしながら一日も早く戻れるように、生活が安定するように願っている。このように内地に残っている人は置き去りにされているというのが現状だ。自己責任で戻ったらいいのではなくやむおえず帰島出来ない人々に対しては、全島避難中と同様の家賃などの支援を続けるなど全島民の全体の問題として考えるべきだ。
それぞれの立場から私たち自身が声をあげて消極的にならず被災者として行政にお願いしていきましょう』と呼びかけました。
島の動きとしては、庭の灰の除去を今年1月までしてもらえることになったので、必要な人は申し込んで下さいと報告された。最後に『観光の人が島に来ることも大切だが、帰れない人が1人でも多く戻れれば、孫や家族が遊びに来るということもあるので、島の人口を1人でも増やすことが最も大切なことだと思っている。』と激励した。
~非帰島島民の現状をわかってほしい~
参加した島民の方々は、『島へ帰れないことは我々にとっていかに苦しいことかわかってほしい。それがこの会ができて心強く思っている。一日も早く帰れることを願っている。』と語りあった。
三宅村寺本恒夫村会議員も阪神・淡路大地震11周年集会の参加の途中に出席していただき、採りたての「岩海苔」を島民の方たちのお土産にして下さいました。挨拶では、『みんなと力を合わせて頑張っていきたい。こちらに残っている人たちは、このような会を心強く感じている。支援者のみなさんありがとうございます。』と感謝と激励をした。
閉会挨拶は大坊千代子事務局長がお米券、図書券の配布などの活動と会計報告を行った。
島民にはふるさと再生ネットより巣鴨名物「塩大福」がおみやげに配られたり、電話帳申し込み者には電話帳の第一版も配布された。
参加者の皆さんは楽しかったと笑顔で帰っていった。
*新年会にご寄付頂きありがとうございました。
島民の田中三枝子さんより和歌を頂きました。
無情の風に 竿をさし 帰島実らず 我が道に 日ざしあたえん 在京会
*三宅島新報第2号 3月1日発行予定です!!
「必ず帰るよ」を参加者全員で合唱した。