訪問活動をはじめて少しずつ訪問する先も増えてきましたが、まだまだこれからだと思う今日この頃です。
先日桐ヶ丘団地内を何軒か回り話を聞く中でやはり共通して言えるのは、みなさん不安と淋しさでいっぱいという事です。その内の何軒かでお話した内容をお伝えしたいと思います。
Mさん宅 … はじめて訪れた時に私達に島の人に会ったように嬉しいと言って下さいました。島では、外を歩いていて誰かに会うだけで「おーい」と言って声を掛け合い「今日は、何をするの?」など話が出来ていたのにここに来てそういうことは全くなく淋しいといって目に涙を浮かべていました。私はその話を聞いて胸がいっぱいになり涙がこぼれそうでした。本当の淋しさが伝わり同じような気持ちの人達が一人でも多く元気になってもらいたいと思いました。
Hさん宅 … こちらに残る事に決めた。しかし三宅にも家があります。周りの家がきれいになっても、うちだけまだです。帰島した折には、是非一時帰宅の時のように電気は、つないでもらいたいと要望していました。
Yさん宅 … 姉妹で住んでいるが淋しさと不安がたくさんあり、こっちに残った人達で集る会があるととても嬉しいと話していました。また、知らない土地で病院やお店を探しそれを知るのも大変、分からなくて困っているとの事でした。
Tさん宅 … 義援金の配当額について納得出来ないと話していました。噴火して避難をし、同じ苦しみを味わっているのに、帰島した人、しない人での配当額が違うのはおかしいのではないか。本当はみんな島に帰りたいのにそれぞれ体調が優れなかったりなど理由があり辛いと話していました。そういった事ひとつひとつをとってもまだまだ直面する問題もあるのだと感じました。
ネットでは、非帰島島民のために、村長に対して存京三宅会立ち上げ、電話帳作成、帰島条件の早期整備と受け入れなど要望書を出しました。非帰島島民が集り、みんなで顔を合わせることで淋しさや不安が少しでもなくなると思い今そういったものが必要ではないかと感じています。みな様のご協力をお願いしたいと思っています。また、私達も努力して参りたいです。そしてまた三宅島ふるさと再生ネットワークというものがあるということを知ってもらいたい、輪を広げていきたいと思っています。
三宅島ふるさと再生ネットワーク
世話人 吉田志織
事務局長 大坊千代子