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高校生がボランティアで来島

2005年8月号より


避難中からふれあい集会等に参加し島民の声などを紙面に取り上げて紹介していた向上高等学校(伊勢原市)の新聞委員会の高校生と先生が8月6日から三宅島にボランティアと取材で来島しました。
三宅島の感想を生徒の山尾さんと大津さんにお願いしましたので紹介致します。

 

三宅島ボランティア活動の感想~前向きに生きていかなければ~

 

三宅島に滞在した3日間はとても暑かったです。そのなかで慣れない草むしりや倉庫の整理を手伝うのはたいへんで、手際よく作業ができずに、自分は役に立っているのだろうかと疑問に思うときもありました。

しかし、私は今回の活動を通して島に戻った人たちの苦労を知ることができました。初日にお手伝いをした広井誠二さんからは、以前三宅島が噴火したときの様子など話してもらいました。また、大切なものを保管していた倉庫の屋根に穴が空き、中に置いてある物が錆びているのを見て唖然としました。二日目にお手伝いをした佐藤就之さん宅の畑へ通じる道は、道など存在しなかったかのように笹が生えていて驚きました。

これまで、テレビに映し出される映像を私は客観的に見ていました。実際にこの目で見たことによって、現実の問題としてとらえることができるようになりました。そして、そのような現実を受け入れて行くことを決意した広井さんや佐藤さんに出会い、自分ももっと前向きに生きていかなければならないと思いました。

(山尾)

 

人の温かさを感じました

 

今回、2泊3日という短期間のボランティアでしたが、とても貴重な経験ができました。実際に行ってみなければ、ガスの影響がどれほどのものだとか島に住む人がどんな思いで復興を目指しているかということを知ることができなかったと思います。

また、ボランティア活動を通して島の人とふれあうこともでき、人の温かさを感じました。私たちが、この短い時間で本当に役に立つことができたかどうか疑問に思う点もありますが、自分の住む町へ帰り、家族や親戚、多くの友人に三宅島の雄大な自然や島民の優しさを伝えることで、復興のために少しでも役に立ちたいと思います。まずは新聞委員として、三宅の状況を伝えることができる紙面づくりをしなくてはならないと考えています。

最後となりましたが、親切に対応してくださった佐藤さんをはじめ、多くの島民のみなさまに感謝申し上げます。

(大津)

 

2005/08/01 活動紹介   システム管理者
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 佐藤就之
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